2020.08.31 【ソリューションプロバイダ特集】リコージャパン 坂主智弘社長

テレワーク関連商材が大幅伸長

 新型コロナウイルス感染拡大など厳しい環境だが、ニューノーマル(新しい日常)にフォーカスしたソリューション商品群「リコー デジタル プロセシング サービス」(RDPS)が好調に推移している。

 コロナ禍に対応し、リモート機能、自動化機能を強化、仕事のやり方をデジタル化で大きく変えていく商品として6月から発売開始した。同分類で前年と比較すると7月は1.7倍の伸びとなっている。販売本数では6300本となっており、お客さまの6300の仕事のデジタル化に貢献したことになる。コロナ禍でお客さまの困り事にいち早く対応できたことが評価された。販売店さんの販売も拡大している。

 当社は、様々なワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションで顧客とともに実現する「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES(EDW)」をビジョンとして大きく打ち出している。今回、まさしくこれを実証することになった。

 RDPSと組み合わせて活用するエッジデバイスとして、A4カラー複合機を発売したが、A4カラー機として台数で、前年同期比120%と伸びている。ソリューションと連携することで、付加価値の高いビジネスへ転換できる例といえる。

 テレワーク関連商材の販売が大きく伸びている。3-5月の実績でテレワーク丸ごとパックが前年同期比148%、ITセキュリティパックが同148%、さらにユニファイドコミュニケーションの無償トライアルは、同415%となっている。今後も中小企業のICT環境の整備に力を入れていく。

 当社はIT導入補助金の採択件数でナンバーワンとなっているが、下期は新型コロナ対応として中小企業の投資を後押ししていく。

 19年度の当社の売上高は約7400億円で、2桁の伸びで推移したが、同年度から画像分野(複合機などの機器)をICTに取り込んだ。画像よりICTの売上げが多くなっている。OAメーカーからデジタルサービスへの会社へ確実に変わりつつある。