2025.12.19 京セラ 「デジ選」を使用した生徒会選挙を開催
高校生が電子投票を体験した
京セラは、立命館守山中学校・高校(滋賀県守山市)と連携し、京セラの電子投開票システム「デジ選」を活用した生徒会選挙を実施した。全3日間の投票期間中、生徒が自由なタイミングで投票できる仕組みや、学年別・時間帯別の投票率公表など、新たな試みも導入。同校で進めている生徒会デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みも発表した。
今回の取り組みは、守山市が推進する、地域・社会課題の解決を目指した「官民連携プロジェクトサポート事業」の一環。これまでに、県立守山高校、守山北高校で同様の取り組みを行っている。
デジ選はタブレットを使用し、画面上に表示される候補者や選択肢を確認し、投票を行うシステム。誤記による無効票がなくなるほか、投票内容はデジタル形式で記録されるため、投票が完了すると結果を迅速に集計。1万票を2~3分で集計できる。
今回の投票では24台のタブレットを用意。約1000人の高校生が会長や副会長などに投票する。タブレットはネットワークにつながず、投票結果をUSBの記録媒体でまとめるかたち。投票終了後に記録媒体を専用のパソコンに差し込み、集計する。
当日は学校内の全3カ所に指定投票所を設けた。投票所は3日間で朝・昼・放課後に開設。二重投票を防止するため、投票所入場券を1人1枚配布し、投票所での受付時に確認した。また、生徒が自分の意思で投票所に行き投票を行う方式を採用した。
投票した生徒は「タブレットにタッチするだけで投票でき、簡単。投票環境の整備は重要と考えており、デジタルで投票できることによって投票率は上がると思う」と話した。
同校では生徒会DXを進めている。生徒会選挙での電子投開票のほか、ルールメイキングの取り組みをデジタルの仕組みを使って推進。Liquitous(横浜市戸塚区、栗本拓幸社長)が開発する合意形成プラットフォーム「Liqlid」を活用し、生徒からの 意見を集約。生徒会規則や学校規則の見直しに取り組んでいる。










