2020.08.31 【ソリューションプロバイダ特集】日立ソリューションズ・クリエイト 竹田広光社長
モバイルなど得意領域の提案加速
20年度は得意事業領域を前面に出し「モバイル」「セキュリティ」「AI・IoT」「働き方改革」の4領域を強化していく。新型コロナウイルスの拡大によりSI案件で一部影響が出ているものの、重点事業領域はコロナ禍で注目され引き合いが多いため提案を加速させたい。
得意のモバイルは在宅勤務の拡大で注目されている。主力ソリューション「モバイルスクエア・プラス」は中堅中小企業だけでなく大企業への導入実績があり、現在テレワークを推進するためのオプション機能を開発中だ。9月に発売する予定で、帰社せず業務が進められるため後半戦に向け訴求していく。
セキュリティは日立ソリューションズと連携し支援していく。ニューノーマル(新しい日常)の実現に欠かせないため、セキュリティ診断サービスを入り口に海外ベンダーなどの最新セキュリティ製品や、サービスを組み合わせて支援している。診断サービスは前年比1・5倍になるなど好調だ。
セキュリティに関する顧客対応ができる人財強化にも取り組み、21年度1千人の目標に対し500人以上が教育を受けた。さらにセキュリティビジネス本部には、専門的なセキュリティ支援ができる技術者を配置。高度セキュリティ技術者(ホワイトハッカー)を強化し、ホワイトハッカー認定試験CEHの合格者は6人になった。
AIは、今あるものにAIをプラスし新たな価値を見出す「AIプラス」を用意し、画像診断や検査判定、チャットボットなど五つのサービスを展開。製造業向けの検査判定は引き合いが多い。AIの理解を深める教育サービスも注目されている。POC(実証実験)は今年度既に8件進め4件で事業化している。
働き方改革は日立ソリューションズと就業管理ソリューション「リシテア」シリーズを提案。自社で取り組むテレワークで培った経験や機能をオプションとして用意していく。新型コロナの影響で不透明感はあるが、モバイルなど独自ソリューションで新製品を投入し、顧客の課題解決に取り組んでいく計画だ。