2020.09.02 【電波時評】社歌がいま、静かなブームに

 かつて下宿や飲食店でよく見かけた「放歌高吟を禁じる」という張り紙を最近は見なくなった。この夏は学生や球児たちが肩を組み校歌や応援歌を高らかに歌い、凱歌(がいか)を上げる姿を見ることもなかった。

 校歌や応援歌を数多く創作した昭和の作曲家、古関裕而(1909-89年)の生涯を描くNHKの連続テレビ小説が人気を集めている。

 古関の業績は幅広く、ドラマのタイトル曲やマーチ、社歌、大衆歌謡など計5000曲に及ぶ。...  (つづく)