2020.09.30 【電波新聞70周年特集】日本オーディオ協会・小川理子会長感度高い取材で技術発展に寄与
小川 会長
このたび電波新聞社におかれましては、創立70周年を迎えられることとなり、心よりお祝い申し上げます。創刊の1950年(昭和25年)は電波三法が施行され、翌51年にはラジオの民間放送が、53年にはテレビの放送が開始されました。
また、「日本オーディオ協会」は52年10月4日、中島健蔵氏や井深大氏の尽力で「日本オーディオ学会」として創立され、まさにオーディオビジュアルが、文化的娯楽としてスタートした時期と言えます。
それ以降、日本のエレクトロニクス産業が伸びゆく時代に、オーディオビジュアルの分野では様々なイノベーションが生まれました。
カラーテレビ、VTR、CD、最近ではネットワーク配信など、人々を笑顔にする商品やサービスが次々と誕生しました。背景として、半導体や部品の進化も急速な技術発展をもたらしてまいりました。
電波新聞社がこれらの変化を常に感度高く捉え、取材されてきたことが各社のエンジニアを元気づけ、技術の発展に寄与したと言っても過言ではありません。
電波新聞社には当協会の創立以来、展示会やイベント・セミナーなど、協会の活動の告知・報道を積極的に取り上げていただいており、近年は当協会が推進してまいりました「ハイレゾロゴ」の訴求にも紙面を割いていただき、AV新市場開拓をご支援いただいております。
コロナ禍にあってもオーディオビジュアル製品は、人々の心を癒す機器として求められております。巣ごもり需要は、国内では補助金支給を機に、海外ではバカンスに行けなかったことなども販売好調の背景にはあるようです。
新しい生活様式として、定着し始めたリモートワークやオンライン学習、映画配信鑑賞においても、画質や音質が追い求められるようになってきたのも追い風です。
今後も、世界に冠たる日本のオーディオビジュアル産業の発展を共に願うことを期し、電波新聞社のより一層のご発展を心より祈念いたしております。