2020.10.21 【計測展OSAKA特集】東亜ディーケーケー上流から下流まで水質計を展示
残留塩素計「CL17SC」
東亜ディーケーケーは、「上流から下流まで」の水質調査で使用する計器を展示する。設置型からハンディ型まで幅広く網羅した。
残留塩素計「CL17SC」は浄水場に設置して水道水のカルキを計測。先行品を5月にモデルチェンジした。
ポンプで試薬を吸い上げて試料水に垂らして塩素濃度を測定する工程を自動化し、常時監視できる。異常値が出た際は警報を出力。データはPCに取り込める。
濁度計「TU5300SC」も浄水場で使用。不純物の多さで変化する濁度を測定する機器で、無色透明に近い「低濃度濁度」の水を高感度で計測できる。
一方、水中に溶け込んだ酸素量を測定する蛍光式溶存酸素計「LDO2」は排水側の下水処理場(水再生センター)で使用する連続測定用機器。川や海に放流する前に行う微生物処理工程で溶存酸素の量を測定する。薄く破けやすいテフロン膜を使用した従来の隔膜式プローブに比べ保守管理が楽。測定する際の水の攪拌も不要で計測効率が向上した。
いずれも国内総代理店を務めるHACHの製品。変換器(表示器)の「SC200」を統一インターフェイスに採用し、同じキー操作で使用できる。伝送・接点出力、データログ、SDカード利用など拡張性を高めた。
このほか、pH、ORP(酸化還元電位)、電気伝導率、溶存酸素などの各プローブを交換すれば複数項目の計測に対応できるポータブル水質計「マイラナ」を紹介する。