2020.10.26 【次世代自動車用部品特集】スミダコーポレーションIGBT駆動用トランスなど注力

 スミダコーポレーションは、車載用コイルをグローバル市場で伸ばしている。

 CASEの進化など、自動車トレンドに対応した製品を相次いで市場に投入している。

 同社は、ここ数年、製造、販売、技術面において、グローバル規模で設備投資を継続して体制を強化してきた。製造面では、中国の吉安工場の第2期工事を完了。4年間で従業員数3000人体制でのフル操業を実現。車載関連の最大製造拠点に成長した。また、欧米ではメキシコ、ルーマニア、スロベニアの工場を拡張した。

 販売体制では、インドに販売拠点としてスミダ・エレクトリック(インディア)を設立。新型コロナウイルスの影響で厳しい環境にあるが、受注対応とともに中長期成長に向けて事業を展開している。

 製品戦略は、車載向けはABS用、HIDランプ、キーレスエントリ用のコイルを主力3製品として事業を伸ばしてきたが、引き続き車載分野で事業を拡大するために、xEVで使用されるモーター、DC-DCコンバータ、インバータ、バッテリ/充電などに向けたIGBT駆動用トランス、昇圧リアクタなどを成長戦略として取り組んでいく。

 パワーインダクタはフェライト系、メタル系で150度対応のシリーズを拡充。

 リアクトルでは二つのコイルを独自の磁気構造で結合させ、小型化を実現した磁気結合型リアクトルを提案する。インターリーブ方式用リアクトルとして、コア材料および構造を最適化し、機器、装置の小型化に貢献する。

 xEVを支えるコイルとしては、IGBT駆動用絶縁トランスの製品ラインアップを拡充している。