2020.11.12 JVCケンウッド、完全ワイヤレス拡大続く新提案のポータブル電源、頭外定位音場処理技術搭載ワイヤレスシアターシステム好調
中平 部長
JVCケンウッド・メディア事業部(ライフスタイルBU国内営業部)は、年末商戦を迎え「完全ワイヤレスイヤホンの新製品と、セットステレオ、ポータブル電源を加えた3本柱を主力に売上げを伸ばす」と販促計画を話すのは中平健太郎マーケティング部長。
今月はCPの高い完全ワイヤレスイヤホン「HA-A7T」(実勢価格5000円前後)と、ワイヤレスステレオヘッドセット「同A50T」(同1万円前後)の2モデルをJVCブランドで発売する。
中平部長は「完全ワイヤレスイヤホン市場は急拡大しており、さらにシェアアップを目指す。主として女性や若年層のステップアップ需要が急増。JVCブランドが強みを発揮している。A7Tは、ピンク・ミントなど4色対応で左右それぞれのワンボタンで簡単に操作できる。ロングランヒットのエントリモデル『A-10T』(実勢価格6000円前後。19年11月発売)と高CP製品は2モデル体制。A50Tはノイズキャンセリング搭載で、特に通勤・通学用として要望は強い」と話す。
JVCブランドの完全ワイヤレスイヤホンは、スポーツ向けの「HA-ET45T」(4色対応)や「HA-AE5T」(3色対応)もヒット中。
ビクターブランドのプロ用スタジオモニターヘッドホン「HA-MX100V」(実勢価格2万3000円前後)はハウジングに〝犬のマーク〟を刻印。「原音再生力がハイレゾ音源浸透に伴い評価され、一般ユーザーの購入を促進している」(中平部長)という。
さらに「第2の柱のセットステレオ(ウッドコーンCDモデルなど)も安定した売れ行き。長びく巣ごもり生活を癒やす一助になっているようだ。新提案のポータブル電源も絶好調」と中平部長。
製品は「アウトドアレジャーの人気や防災意識への関心、それに車中でのテレワークなど、電源確保の用途拡大に合わせて需要は増える一方。7月末発売の『BN-RB10』(実勢価格13万6000円前後)は、非常時の電力確保を目的に電化製品の長時間使用に対応。太陽光利用のポータブルソーラーパネル『BH-SP100』(実勢価格3万6000円前後)もラインアップに加えた。北米で高評価のJackery社との共同開発製品で、早くも当社オーディオ部門の第3の柱に成長してきた」(中平部長)と説明する。
また、17年3月に発表した頭外定位音場処理技術「EXOFIELD」搭載ワイヤレスシアターシステム「XP-EXT1」(実勢価格10万円前後)を8月に発売した。「映画館やライブ会場、スタジアムにいるような立体音場が体験できる。取扱店の協力を得て店頭での視聴を推奨して滑り出し好調」(中平部長)と話す。
同システムはステレオ2chに加え、ドルビー・アトモスなどサラウンド音源再生もでき、「スピーカで聴いているかのような音場を再現する。リアルな定位感でコンテンツを楽しめる新たな魅力あるシアターシステムとして紹介している」(中平部長)と強調する。