2020.11.25 【5G関連部品特集】KOA耐環境性対応の耐硫化チップ揃える

 KOAは、5G通信基地局における小型化、高機能化、メンテナスフリーに向けての耐環境性、長期信頼性化に対する抵抗値精度、抵抗温度係数、経年変化などに優れた抵抗器、さらに耐環境性の点から耐硫化チップなどの要求に応える。

 高信頼・高精度抵抗器として、これまで厚膜抵抗体を用いたチップ抵抗器では困難とされていた抵抗値許容差プラスマイナス0.1%、抵抗温度係数プラスマイナス25×10-6/Kの高信頼性厚膜チップ抵抗器「RS73シリーズ」をリリース。同シリーズに業界初となる1005サイズを新たに発売した。薄膜抵抗同等の長期安定性に優れた高信頼性品で、1005-3216のサイズで10-10MΩの幅広い抵抗値範囲を実現している。

 また、耐環境性対応として耐硫化チップ抵抗器を各種ラインアップ。汎用タイプから高精度品、長辺電極品、耐サージ対応品と幅広く取りそろえる。耐環境性が必要とされる屋外設置基地局の長期信頼性に貢献する。

 低消費電力のための電源制御用途に、電流検出用のシャント抵抗器もバラエティ化。大電流に対応した金属板タイプから、小型高電力の長辺電極厚膜タイプ、小電流用の小型タイプなど電流仕様に応じた選択が可能。

 また、外来からの異常電圧やノイズ吸収素子として積層型酸化チップバリスタ「NV73シリーズ」をラインアップ。サージ耐量4500Aを実現。電流ヒューズ「CCF」は面実装タイプで一次回路、二次回路に使用でき、回路保護素子として基地局に採用されている。

 5G通信の高周波信号の低損失基板やパッケージ向けに、LTCCセラミックス基板「KLCシリーズ」をラインアップ。高周波特性に優れたセラミックス材料と導体抵抗の低い銀配線で多層配線構造を形成し、高密度配線が可能な回路基板を提供する。