社会全体でデジタル化の進展を実感する「デジタルの日」――。平井卓也デジタル改革担当相は27日の閣議後記者会見で、そうした定期的な機会の創設に向けて国民から意見やアイデアを募る方針を明らかにした。「官民挙げてデジタルを推進していく記念日にしたい」考えだ。

　「デジタル庁」創設に向けた政府のデジタル改革関連法案ワーキンググループでの議論を踏まえ、「デジタルの日」創設の検討に乗り出す。

　デジタルを表す組み合わせ「1」と「0」にちなんで、1月1日や10月10日、11月11日などを候補日とした。デジタル化の推進に関して政府が国民から意見を募るWebサイト「デジタル改革アイデアボックス」で、12月11日まで企画のアイデアなどを募る。祝日にはしないという。

　平井担当相は「デジタル化が進むことで何がどう変わったか、何かどう良くなったかを国民に感じてもらえるようなイベントなどをやりたい」と強調。「仕掛け方によっては経済効果が大きい祝祭にできる」とも述べた。デジタル関連の技術やサービスを用いた祝祭にしたい考えだ。