2020.12.01 【テレビ特集】TCLC815シリーズ

C815シリーズ

量子ドットLED技術採用

 中国家電大手TCLの日本法人TCLジャパンエレクトロニクスは、独自の量子ドットLED技術「QLED」を採用した高精細4Kテレビ2シリーズを含む3シリーズ7機種を発売した。

 年末商戦に向けてQLEDと倍速駆動で高画質化を実現するとともに、フロントサウンドバーとサブウーハーを搭載して立体音響が大迫力で楽しめるC815シリーズ(65、55V型)を前面に出していく。

 C815シリーズはQLEDを採用した4Kテレビの上位モデルで、従来の4K液晶テレビより色域が広いだけでなく、量子ドットフィルムを使う仕組みにより、色ロスが少なく鮮やかな色彩を再現できる。65V型は120ヘルツの倍速駆動技術「MEMC」を採用し毎秒120コマの映像で残像感を減らした。動きの速いスポーツやアクション映画などもくっきりと躍動感のある映像で楽しめる。

 高画質化を実現する各種規格にも対応した。新4K衛星放送で採用されている高画質技術「HLG」をはじめ、ウルトラHDブルーレイやインターネット動画で採用されている明暗を自然に表現するハイダイナミックレンジ規格「HDR10」、従来テレビの40倍以上の輝度を再現できる規格「ドルビービジョン」に対応している。

 音質面も強化した。画面前面下にサウンドバーを搭載するとともに、背面にはサブウーハーを装着して映像に負けない迫力ある音が楽しめる。サラウンド機能を搭載し、前後だけでなく頭上からも音が響きつつ包み込まれるような音場を再現する立体音響「ドルビーアトモス」に対応。自宅にいながら映画館のような音響を体験できる。

 インターネット接続やネット動画などを楽しめるスマート機能も付く。グーグルのアンドロイドTVを搭載。YouTubeやアマゾンプライムビデオ、Hulu、ネットフリックスといった様々な動画コンテンツがすぐに視聴できるほか、ネットコンテンツのインストールも簡単だ。

 C815シリーズは65V型が市場想定価格12万円前後(税込み)、55V型が9万円前後(同)となる。「新4Kチューナを搭載していないが、画質と音質が非常に良くネット動画との親和性も高いため、前面に出し訴求していく」(同社)としている。