2021.01.25 【電波時評】流行の罠・思考の陥穽 人生100年
リンダ・グラットン著「ライフ・シフト」に触発され、17年に「人生100年時代」が一世を風靡(ふうび)した。企業でも定年延長が検討されるなどしたが、寿命延長した分の所得を定年延長で補おうとする発想はいかにも「昭和・平成」的だ。
なぜなら定年延長で恩恵にあずかれるのは倒産しない大企業の社員のみだからだ。その大企業でさえVUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代で産業ライフサイクルの速さについていけなければ存続はおぼつかな... (つづく)