2021.02.02 【コネクタ特集】イリソ電子工業3次元可動BtoBコネクタ品揃え拡充
イリソ電子工業は、自動車市場や産機市場、コンシューマ市場を事業拡大に向けた柱と位置付け、積極的な新製品開発および生産・販売体制の強化を推進している。
自動車市場では、AVNに加えて車載電装分野でも高い技術力が評価され、 新製品のスペックインが活発だ。産機向け事業の強化にも努め、車載に次ぐ第2の柱として確立を目指す。
同社では、独自のフローティングテクノロジを採用した3次元可動BtoBコネクタ「Z-Moveシリーズ」の製品ラインアップ拡充を進めている。Z-Moveは接点が固定されたままZ軸が可動する構造で、耐振動性、耐衝撃性に優れるほか、振動(共振)・衝撃によるはんだ付け部のストレスを緩和。作業性、信頼性を大幅に向上させる。
また、Z-Moveコネクタに新たに3シリーズを追加した。新しく加えたのは「18021シリーズ」(車載インバータIGBT向けボトム嵌合タイプ)、「10127シリーズ」(低背・小型タイプ=基板嵌合高さ8ミリメートル)、「10128シリーズ」(狭ピッチタイプ=0.8ミリピッチ)。
新製品開発では、パワートレイン用の高電流コネクタや、高速伝送用コネクタの開発に力を注ぐ。
パワートレイン分野では、「3次元可動BtoBコネクタ」と「振動シミュレーションサービス」を組み合わせた「耐振ソリューション」という強みを生かした展開を推進していく。
高速伝送用コネクタは、新たに16ギガbps対応電源用端子付き可動BtoBコネクタ「10143シリーズ」を発表。今年夏以降の量産開始を予定している。