2021.03.18 【九州・山口産業特集】明光電子システムソリューション拡充

十川 社長

 明光電子はエレクトロニクス商社として、組込み技術や独自の商材で工場、社会インフラ、産業用などの向けたシステムソリューションを拡充している。

 1979年7月に福岡市で創業し、現在は福岡(福岡県大野城市)、横浜(横浜市港北区)の2本社制で事業を行う。開発の拠点は横浜が中心になっている。

 顧客の要望に合わせて独自の商材や最先端の商材を発掘し、アプリケーションとして提案するということに注力する。

 顧客と開発から一体となって部品一つ一つを選定し、技術サポート、製造、検査までの統合ソリューションが同社の強みだ。

 十川正明社長は「技術変化のスピードがとても早いエレクトロニクス業界にあって、顧客の要望も多様化、高度化している。当社の仕入れ先メーカーは半導体、センサーなどのデバイス、周辺機器まで含めて幅広く、ソリューションは当社技術による自社開発を基本とし、パートナーの体制も整えている」と話している。

 最先端技術や市場の変化をキャッチするため、様々な業界団体や研究会などにも積極的に参画し、有望なベンチャー企業には出資もしている。

 最近はIoTやAI(人工知能)、エッジコンピューティングなどの商材で、特に工場など産業用分野を強化する。

 同社は「第30回 Japan IT WEEK 春」(4月26-28日、東京ビッグサイト)の「IoT&5Gソリューション展」に出展し、「IoTエッジノードの開発を促進する最先端技術」をテーマに、IoTやエッジコンピューティングの独自技術やソリューションを紹介する。

 「IoTエッジノード向け開発Platform」「産業分野向けGateway」「IoT向け最先端センサ」「屋外バッテリシステム」「センチメートル級高精度GNSSモジュール」などが主な出展品目になる。

 例えば、屋外インフラ向けIoT電源システムは、マクセルとサーキットデザインの組み合わせといったシステムを中心に、マゼランのGNSSは実証実験のデモ映像なども紹介する。