2021.04.19 【電波時評】熊本地震から5年、備えは十分か

 最大震度7の激しい揺れに2度見舞われた2016年4月の熊本地震から5年が経過した。当時、14日夜の前震と16日未明の本震を隣県で体感したが、「これは尋常でない」と体を固くしたことを覚えている。

 数日後に被災地に入った。家屋は倒壊し、波打つ路面や橋の崩落で道路は寸断され、物資の輸送や飲食物を求める人の車で大渋滞した。長引く断水などライフラインを絶たれ、窮状を訴える知人にポリタンクの水や飲食料品を車で届けたこともあった。自治体の...  (つづく)