2021.06.30 テクニクスの技術搭載高音質CDミニコンポパナソニックが新型モデル
テクニクスの高音質化技術を採用したCDステレオシステム「SC-PMX900」
パナソニックは、CDステレオシステムの新製品「SC-PMX900」を7月30日から発売する。
近年、「巣ごもり」により在宅時間が増えたことやストリーミングサービスの拡大で自宅で音楽を聴く人が増加し、さらに良い音で音楽を聴きたいというニーズが高まっている。
新製品はHⅰ-Fiオーディオブランド「テクニクス」の設計思想を取り入れ、高音質化した。テクニクス開発陣と連携して、フルデジタルアンプ「JENO Engine」をはじめとする部品の採用と、音質チューニングをすることで、上質なサウンドを実現している。
JENO Engineを同社ミニコンポPMXシリーズとして初めて採用した。デジタル信号の揺らぎ(ジッター)を削減し、PWM変換誤差を最適化する。これにより、自然でありながら、音の奥行きや豊かなニュアンスまでも感じることができる緻密な音を再現する。
テクニクスのフラッグシップモデルであるターンテーブルシステムSL-1000Rに採用したノイズ抑制回路を応用し、フルデジタルアンプのコアとなるJENO Engineと、クロック用電源を低ノイズ化。従来機種(SC-PMX150)の電源と比較して約10分の1に当たる約マイナス20デシベルのノイズ低減を実現した。精度の高い信号処理により、音源に含まれる空間情報や音色を余すことなく再現する。
44.1キロヘルツ/16ビットで記録されたCDの信号を、デジタル信号処理により、サンプリング周波数の帯域/ビット数を88.2キロヘルツ/32ビットに拡張。高精度のリマスター処理でハイレゾ信号に変換し、CDの音楽をオリジナル音源に迫る自然な音質で楽しめる。
USB-DAC機能を搭載しているので、パソコンと新製品をUSBケーブル(別売)で接続するだけで、ハイレゾを含むさまざまな音源を手軽に再生できる。また、NASに保存したハイレゾ音源のネットワーク経由での再生や、USBメモリーで再生できる。
スーパーオーディオCDに用いられるDSD形式に対応。100キロヘルツをはるかに超える非常に広い再生帯域と、可聴帯域内での十分なダイナミックレンジを同時に確保し、ハイレゾ音源をより忠実に再生する。
音楽CDやブルートゥース、ラジオといった多彩な音楽ソースの再生に加え、NASでの音楽再生、AirPlay 2などネットワークオーディオにも対応した。
高級オーディオユーザーから評価の高い「アルミ製ボリュームノブ」や、スピーカー部には「黒光沢仕上げ」を採用している。ボタンを英語表記にして、前面右下に「Tuned by Technics」のロゴを配置したことで、デザイン性がさらに向上した。
価格はオープン、市場想定価格(税込み)は7万6000円前後。
同社は新製品で、手軽に高音質を楽しめるミュージックライフを提案していく。