2021.07.13 OCアコースティック 日本法人・保科裕之社長に聞くコンセントスピーカー販売体験型の展示スタイルを強化、知名度向上へ販路開拓
「店頭展示を増やしたい」と話す保科社長
米国カリフォルニア州オレンジカウンティ(OC)で昨年1月に設立されたオーディオメーカー・OCアコースティック。日本では、神奈川県横須賀市で9月に法人が立ち上がり、コンセントスピーカー「コンスピ」の本格販売を今年2月から開始している。今後の販売戦略などについて、日本法人の保科裕之社長に話を聞いた。
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―東急ハンズのネット通販で2月から販売を開始し、国内展開を本格化しました。
保科社長 東急ハンズのネット通販で取り扱いを開始してからは、渋谷スクランブルスクエア店(東京都渋谷区)の店頭販売も6月に始めた。今後は東急ハンズの他店舗の店頭にも展示したいと思っている。今年中には3店舗ほど展開できればと考えている。
東急ハンズをきっかけに、東急グループでの取り扱い拡大に向けて提案も強化していく。
―体験型の展示スタイルを強化していく方針です。
保科社長 やはり音を聴いてもらわないことには製品の良さが伝わらない。コンスピはブルートゥーススピーカーの一種だが、コンセントに挿してスマートフォンとつなげるだけと使い方は簡単。デザインや音質を自身のスマホを使って売り場で体験してもらえれば、良さを実感してもらえると思っている。一部のオーディオショップでも実機を展示し、体験できるようにしている。
―小売り以外の販路にも展開していますか。
保科社長 医療関係に人材派遣などを行うルフト・メディカルケア(東京都新宿区)でも取り扱っている。介護施設や老人保健施設などで集団イベントを開催する際などに有用ということで、コンスピがまとめて導入された。ワイヤレスマイクを使い、非常時などに呼び掛けるといった使い方もしている。
コンスピは、充電不要でコンセントがあれば使える製品。音楽を流すだけでなく、オンライン会議の音声出力など使い方次第でさまざまなシーンに生かせる。
―今後の販売戦略は。
保科社長 ネット通販でも購入できるようになっているが、体験できる店舗を増やしていきたい。デザインにも特徴があるため、家具やインテリアを取り扱う店などにも販路を広げたいと考えている。
少しずつではあるが、マーケットにも入っていけている手応えはある。もっと知名度を上げるとともに、店頭展示を増やし、販売に勢いをつけていきたい。