国内最大規模の産学連携イベント「イノベーション・ジャパン2021～大学見本市　Online」が23日に始まった。主催は科学技術振興機構（JST）。2004年から開かれており、今年で18回目。コロナ禍を踏まえ、昨年に続いてオンライン形式での開催となった。全国の大学などの技術シーズを一堂に集め、創出された研究成果の社会還元と技術移転を促す。

　全国の大学などの技術シーズ約400件が展示されている。基調講演や出展研究者による約200の講演が行われるほか、JSTの事業も公開される。

　今年は、職場や自宅からも手軽にじっくり参加できるようオンライン機能を改善。複数のシーズを比較検討しやすいようマイページに保存する機能や、より深く知りたいシーズや研究者に個別のミーティングをリクエストする機能なども盛り込んだ。大学などと企業の意見交換を、より進めやすくした形だ。

　新たな試みとして、出展大学ごとの紹介ページや問い合わせ窓口などを新設。分野やキーワードでの検索も充実させた。

　毎年人気の「研究開発戦略センターセミナー」では各国・各分野の専門家らが、研究開発の全体像や今年特に注目されるトピックを紹介。JSTは、復興支援課題から製品化に至った成果などを報告する。

　期間は9月17日まで。参加無料（来場登録制）。サイトはhttps://innovationjapan-univ.jst.go.jp/