2021.09.30 ゼロトラスト「意識高い系」企業は13%国内企業のサイバーセキュリティー実態調査

調査結果についてオンライン会見で説明するパロアルトネットワークスの染谷征良チーフサイバーセキュリティストラテジスト調査結果についてオンライン会見で説明するパロアルトネットワークスの染谷征良チーフサイバーセキュリティストラテジスト

 企業に身代金を要求するランサムウエアをはじめサイバー攻撃が高度化の一途をたどる一方で、常にアクセスを精査し適切に認証・認可をするセキュリティーモデルである「ゼロトラスト」の成熟度が高い企業は13%にとどまることが、コンピューターセキュリティーを手掛けるパロアルトネットワークスが行った実態調査で分かった。同社は「サイバーセキュリティーはコストではなく投資だという意識転換が求められている」と指摘している。

 調査は従業員500人以上の国内の民間企業のセキュリティー分野の意思決定者ら401人を対象に実施。「全ての場所の全てのユーザー、デバイス、アプリケーションなどのリソースから暗黙の信頼を排除する」というゼロトラストの原則に基づき20項目の実施状況を尋ね、企業の成熟度を100点満点(20点刻みの5段階)で評価した。

 結果によると、ゼロトラストに注目する国内企業は88%に上った一方、ゼロトラスト成熟度は平均56点、最高レベルの企業はわずか13%だった。最高レベルの企業のうち、63%はサイバーセキュリティーを「コスト」ではなく「投資」と認識していた。(詳細は10月4日付の電波新聞、電波新聞デジタルに掲載します)