2021.12.15 再エネ大量導入時代の担い手を後押し東芝がAI開発

 太陽光や風力など再生可能エネルギーによる電源を束ねて電力市場で取引する「再エネアグリゲーター」。東芝は、そんな担い手を対象にした人工知能(AI)を開発したと発表した。アグリゲーターへの支援を通じて、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向けて鍵を握る再エネの安定供給を後押しする。

 今回のAIは、再エネで発電した電力を複数の市場でどの程度売電するかの割合を高精度にはじき出し、アグリゲーターの入札時の意思決定を手助けする。経済産業省の実証事業で検証し、来年度の事業化を目指す。

 市場の価格は、天候などで変動する再エネの発電量や電力の需給バランスに左右される。アグリゲーターはその両面を考慮しながら、電力の需要量と供給量の差分が生まれないよう管理する役割を担う。
(16日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)