2022.01.02 家電量販店 年始の店頭に活気戻る各地で初売り、福袋に人気
特価品のお年玉箱の前には多くの来店客が集まった(東京都千代田区のヨドバシカメラマルチメディアAkiba)
家電量販店各店の初売りが元日から始まった。昨年は自粛していた店頭での福袋販売を再開するなど、にぎわいを見せた一方、密を避けるため福袋などはネット通販で事前販売するなど、引き続き感染症対策を徹底する店も。初売りを2日からに変更する店もあり「ウィズ・コロナ」の浸透とともに生活スタイルや従業員の働き方改革を反映して営業形態にも変化が表れた。
昨年、福袋の店頭販売を自粛したヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京都千代田区)は元日午前8時から初売り。午前5時ごろには300人ほどが並び、同7時前には店内に一部の来店客を誘導するなど「コロナ前のような活気が戻ってきた」と原雄一副店長。オープン時には1000人ほどが並んだ。
ヨドバシはネットで事前に福袋を販売したが、感染者数の落ち着きも考慮し、店頭販売を2年ぶりに再開。お得な目玉商品をそろえたことで飛ぶように売れた。原副店長は「お客さまの表情がとてもよかった。(初売りを)『待ってた』という期待感があった」と話す。
同店がある秋葉原エリアは早朝から多くの客足。秋葉原電気街振興会の小野一志会長も「過去30年で最高の人出」と話すなど、早朝から買い物客が集まったことでオノデンなど各店もにぎわった。
エディオン広島本店(広島市中区)は元日午前10時から初売り。同店は昨年12月25日から福袋を販売していたが、元日からは同店限定企画の豪華家電セット福袋を数量限定で販売した。
エディオン千音寺アズパーク店(名古屋市中村区)も、初売り開始の元日から10日まで福袋セールを実施。元日は石油ファンヒーター、電気毛布、平型あんかのあったか快適暖房3点セットが即完売した。
ベスト電器福岡本店(福岡市中央区)も元日午前10時から初売り。来店記念品に干支の刺繍が入ったタオル、購入記念品にカレンダー付ブックカバーなどを先着順で配付。天候にも恵まれ、元日のみで売り上げが昨年の1.5倍に伸びたという。
ヤマダデンキLABI1ライフセレクト池袋(東京都豊島区)は2日午前10時から初売りをスタート。昨年末に都市型新業態店に改装を行い、装いを新たに初めて迎える新年。「暮らしまるごと」を掲げる同店らしいリフォーム福袋を用意した。
上新電機日本橋店(大阪市浪速区)も2日午前10時から初売りを開始。12月25日から31日まで行った一足早い「初売り」とはラインアップを変え、お得な特価商品をそろえたことで、開店前には約40人の列ができた。川井彰店長は「年末から難波エリア全体の活気が高まり、正月も継続して人の動きが活発になっている」と売上げへの期待を示した。
(3日付電波新聞と電波新聞デジタル版で詳報します。)