2022.01.06 東芝3分割案に反対の3Dが臨時総会の招集請求

 東芝は6日、大株主でシンガポールの資産運用会社3Dインベストメント・パートナーズから、会社を3分割する計画に関して臨時株主総会の招集の請求に関する書簡を受領したと発表した。3Dは東芝の3分割案に反対を表明しており、分割案に対する株主の意思を明確化させる狙いだ。

 東芝の発表などによると、3Dは東芝に対して二つの議案を提案し、臨時総会を開くよう要求。一つ目が3分割案を巡って定款変更を求める内容で、変更には3分の2以上の株主の賛成が必要となる。二つ目は東芝の戦略委員会と取締役会に対して戦略の再検討を求める内容。株式の非公開化など他の企業価値向上策も積極的に検討するよう要請する。

 東芝は昨年11月、グループを独立した3社に分割する変革案を発表。このうち、インフラとデバイスを手掛ける二つの事業会社は2023年度下期に新規上場。それぞれの道で企業価値の向上を目指す方針だ。

 東芝は3月中に臨時総会を開く方針を明らかにしている。