2022.02.01 【コネクター特集】ケル高速伝送・フローティング・圧着など新製品の開発に注力
ケルは、コネクター事業では、高速伝送やフローティング、圧着などをキーワードとした新製品開発に注力している。今後も中期経営計画に基づき、高速伝送対応多極コネクターや防水圧着コネクターなどの新製品開発やバリエーション拡充を進める方針。
高速伝送対応0.4ミリピッチ小型フローティングコネクター「DUSシリーズ」は、スタック高さ0.3ミリメートルで、フローティング量はXY方向プラスマイナス0.4ミリメートル。16ギガbpsの高速シリアル伝送が可能。
最大32ギガbpsの高速差動伝送に対応する0.55ミリピッチ高性能同軸ハーネス「TSLシリーズ」は、ケーブル結線のバリエーション展開として、従来のラインアップである「31本結線(フル)/AWG#36」と差動伝送に特化した「20本結線/AWG#32」に、新たに「15本結線/AWG#30」を追加した。
さらに、高速伝送対応製品として、PCI Express Gen4CEMスペック対応の56ギガbps(NRZ)BtoBコネクター「HRシリーズ」や、56ギガbps(NRZ)に対応したスタック高さ3ミリメートルの高速伝送・低背フローティングコネクター「HRシリーズ」の開発も進めている。HRシリーズは、差動伝送に特化したGGSS配列のコンタクト形状を採用し、スタック高さ15ミリメートルでありながら56ギガbpsの高速伝送を実現。インピーダンス整合により64ギガbps PAM4の良好な波形も確認済み。
防水圧着コネクターは、2.0ミリピッチ・IP67対応防水コネクター「FWSシリーズ」の小型タイプや分岐・中継タイプの市場投入を予定している。保護等級IP67に対応。