2022.03.11 バッファローが全国の大学にPD充電器寄贈新型コロナウイルス感染症対策支援
左から充電器を持つ天野教授、バッファローの牧社長、松尾総長(寄付目録の贈呈式)
バッファロー(名古屋市)は9日、コロナ禍にオンライン授業を受ける全国の新大学生らの学業や研究を支援しようと、USB PD(Power Delivery)対応のパソコン用充電器「BSACPD4500BK」を寄贈するプロジェクトを開始した。
プロジェクトの第1弾として、8日に名古屋大学で寄付目録の贈呈式が実施された。
コロナ禍で大学生の学習環境が変化。在宅やそれ以外の場所で授業を受ける学生が増えパソコンやアダプターを持ち歩いている。
BSACPD4500BKは、次世代半導体「GaN」(窒化ガリウム)を採用し、コンパクト・軽量化を実現した。バッグに入れてもかさばらず、隣接するコンセントにも干渉しにくいスリムサイズ。従来モデルに比べてエネルギー効率を改善し、高負荷時でも商品の表面温度が50度を超えず、SDGsの取り組みにも貢献できる。Type-Cケーブル付きで、iPadなど、さまざまなメーカーのノートPCに対応している。
アダプターは今春入学する全学部生に寄贈される。名古屋大学では、リモート学習の推進で海外に学びの場を拡大、個別課題の提供など、BYOD(自分のデバイスを持ち込む)を活用した新たな学びのスタイルができつつあると言及。学習環境の変化に合わせて学内の環境整備を急ピッチで進めている。松尾清一総長は「学習環境がさらに改善され、ありがたい」と感謝の意を表した。
青色LEDで脚光を浴びたGaNの採用について、ノーベル物理学賞の天野浩教授は「30年前の技術がこういう形で社会に浸透し、研究者としてもありがたい」と話した。
卒業生の社内での活躍やリカレント教育(社会時の学び直し)などで同大と縁のあるバッファローの牧寛之社長は「学生たちが安心して学業に専念できるように支援できたら」と意気込みを語った。