4月発売、EVに給電が可能

　ニチコンは、太陽電池、EV・PHVの電池、蓄電池を効率よく連携させ、太陽光で発電した電気を家庭で使用、蓄電するだけでなく、EVに給電できるトライブリッド蓄電システムに4月、新モデル「ESS-T3シリーズ」を発売する。連系出力5.9kW、自立出力5.9kVA、全負荷200V出力が標準仕様。多彩な蓄電容量をそろえる。蓄電池やEVに充放電できるV2Hスタンドの後付けが可能。最大9.9kWの急速充電V2Hスタンドは、一体型とセパレート型をそろえ、省スペースV2Hポッドの設置も可能。

　家庭用蓄電システムは、4.1kWh蓄電容量で基礎工事不要の超小型軽量品から業界最大容量16.6kWhまでそろえる。16.6kWhと11.1kWhの全負荷・200V対応品は、停電時に自動で蓄電システムから給電に切り替わり、家中のコンセントから電力供給が可能。自然災害補償10年、気象警報サービスに対応。

　公共・産業用蓄電システムは、避難施設等で設置が進む。電力変換出力10～数百kW、蓄電池容量16～数百kWhから選択できる。

　EV・PHV・FCVに接続し、家庭へ給電可能な系統連系型V2Hシステム「EVパワー・ステーション」は、スタンダードとプレミアムの2モデルをそろえる。

　自動車の荷室に収納でき、簡単に持ち運べ、操作できる外部給電器「パワー・ムーバー」（4.5kW出力）は、緊急時や野外イベントなどの電力供給装置。軽量・コンパクトな3.0kW出力「パワー・ムーバーライト」を加えた。

　EV・PHV用急速充電器は、業界最小クラスのスリムタイプ10kW出力から25／35／50kW出力までそろえる。新型はグッドデザイン賞を受賞した。