2022.04.08 通信文化協会、「第67回前島密賞」贈呈式郵政事業、情報通信、放送分野の功労者を称える
贈呈式の様子
通信文化協会は7日、郵政事業や情報通信、放送の分野で著しい功績のあった人に贈られる「第67回前島密賞」の贈呈式を行った。
前島密賞は、逓信事業の創始者「前島密」の功績を記念し、その精神の伝承発展のために1955年に創設。毎年、郵政・情報通信・放送の各事業分野の進歩発展に多大なる貢献をした人や団体に贈られている。奨励賞は、昨年新設され、若手経営者や現場の第一線で活躍し、今後もなお一層の功績が期待される人に贈呈される。
今年は、前島密賞19件(31人・2団体)、奨励賞4件(4人)が受賞した。今回は災害時の通信確保、脱炭素社会の実現、シニア世代のデジタルリテラシーの向上など、時代の要請にかなった功績が大きくあるのが特長の一つ。これまで同賞(奨励賞を含む)は計1144人・団体に贈られている。
同協会の斎尾親徳理事長はあいさつで、近年の度重なる災害やコロナに加え、異常気象や環境破壊が大きな問題となっている中、情報格差の課題も生じていると指摘し、「正しく情報通信・放送は生活に欠かせない重要なインフラであり、コミュニケーションツールになっている」とこれまで以上に通信の役割は重要になっていると強調。「前島密賞が今後とも情報通信・放送分野のさらなる発展に貢献できる協創プラットフォームとなるよう、引き続き尽力していく」(斎尾理事長)。
来賓祝辞として、総務省の中西祐介総務副大臣が「デジタル田園都市国家構想の実現に全力で取り組んでいる」と述べ、「光ファイバーや5Gなどのデジタル基盤の整備、郵便局の活用を含めた地方の課題を解決するために、〝デジタル田園都市国家インフラ整備計画〟を策定した。これらのデジタル基盤の整備に向けて一体的かつ効果的な対策を推進していく」と語った。
同日に、今回受賞された元NHKエグゼクティブアナウンサーの三宅民夫氏により「言葉のチカラは、どこから来るか⁉」をテーマに記念講演も行われた。
受賞者は下記の通り(敬称略・推薦機関別)。
【前島密賞受賞者】
総務省4件3名・1団体(伊東博、三村優美子、米山高生、情報通信研究機構 宇宙天気情報社会利用展開チーム)、日本郵政件2件2名(三上謙次、内村史郎)、日本電信電話4件10名(髙部豊彦、[共同研究]前田英樹・島崎大作・中村政則、鷹取泰司・吉田英邦、増田昌史、澤向信輔、大矢根秀彦、ウメシュ アニール)、日本放送協会2件6名(三宅民夫、[共同研究]後藤功雄・美野秀弥・伊藤均・衣川和尭・山田一郎)、電気通信事業者協会1件5名([共同研究]釣谷剛宏・高橋英憲・五十嵐浩司・相馬大樹・若山雄太)、日本ITU協会1件1名(内藤悠史)、日本民間放送連盟1件1名(川口忠久)、電波産業会1件1団体(日立国際電気 「消防庁ガイドライン準拠戸別受信機実用化プロジェクト」)、日本ケーブルテレビ連盟1件1名(田村欣也)、通信文化協会2件2名(間瀬朝久・若宮正子)
【奨励賞】
総務省(吉田悠来)、日本郵政(平識明子)、日本電信電話(長谷宗彦)、日本ケーブルテレビ連盟(飯塚雅子)