2022.04.25 新幹線の床を2割軽く、難燃性マグネシウム合金利用ISMA、モビリティーの脱炭素化実現

難燃性マグネシウム合金で作製した新幹線車両の客室床。床敷物を取り付ける前の状態

 素材関連の企業などでつくる新構造材料技術研究組合(ISMA)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで、難燃性マグネシウム合金を開発し、新幹線車両用の客室床板を作製した。遮音性など性能を維持しつつ、約23%の軽量化を達成。マグネシウム合金製圧延材を鉄道車両に適用した例で世界最大級となった。今後、用途を開拓し、高速鉄道車両など輸送機器の軽量化を通じてカーボンニュートラルに貢献していく。コスト面の取り組みも進みそうだ。

...  (つづく)