2022.04.26 「材料の世界」やさしく、深く、面白く研究機関・NIMSがオンライン配信
ヤシガニに想を得た研究の説明(動画サイトから)
国の研究機関などでも昨今、研究成果をオンラインで披露し、民間の研究者やエンジニア、学生、市民らにアピールする取り組みが盛んになっている。中でも力を入れている一つが、茨城県つくば市の物質・材料研究機構(NIMS)。動画コンテンツの視聴者は多く、今月、一般公開の催しに合わせたオンライン配信を企画した。
「ヤシガニのハサミの機構を参考にしています」「傷のあるダイヤのほうが役に立ちます」。そんなユニークな切り口で、材料研究の最先端を研究者らが紹介。延べ約3万5000人が視聴するという「盛況」ぶりだった。全固体電池や量子、水素関連など、旬の話題も中継で伝えた。
限られた予算の中での設備調達の工夫、常識の逆をあえて選んでみている研究など、裏話も多数。質問や感想が書き込まれ、それに研究者が即興で応えるなど、ライブ感のある催しとなった。(27日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)