2022.05.17 NEC、AI研究用スパコン構築 来年3月、国内最大規模

AIスーパーコンピューターのマシン室完成予想図


 NECは17日、人工知能(AI)の研究用スーパーコンピューターの構築に数十億円を投じ、来年3月に国内企業最大規模のシステムを稼働させる方針を明らかにした。AIに特化した国内最高峰の研究環境で先進AIの迅速な開発を目指し、世界的に激化する開発競争で優位性を発揮したい考え。

 システムは、エヌビディア社の上位機GPU(画像処理装置)を搭載した最新サーバーを116台(スーパーマイクロ社製)と、高性能ファイルシステムを組み込んだストレージで構成。理論上の処理性能は580ペタFLOPS(フロップス)超と国内企業で最大規模となる。1ペタFLOPSは浮動小数点演算を1秒間に1000兆回可能なことを表し、画像では数千万枚を数分間で学習できる能力という。

 ネットワークには、エヌビディア製の高速イーサネット(有線LAN通信規格)を採用。超高速・低遅延での通信を行うことで、高速な分散学習を目指す。

(詳細は18日付の電波新聞・電波新聞デジタルに掲載します)