ノジマが26日、横浜市港北区の商業施設「日吉東急アベニュー」の本館3階に、「ノジマ日吉東急アベニュー店」をオープンする。日吉エリアへの出店は初。2月6日に閉店したヤマダホールディングス（HD）の「テックランド日吉東急店」跡地への出店だ。

　売り場面積は約2871平方メートル。コロナ禍で需要が高まっているドラム式洗濯乾燥機や調理家電、時短家電などに加え、スマートフォンやパソコン（PC）なども充実させる。テクニカルコーナーも設けて専任スタッフを常駐させる。IoT家電やその体験コーナーも設置。

　メーカーからの派遣スタッフ（ヘルパー）を使わず、ノジマ従業員のみで行う質の高い接客「コンサルティングセールス」の実践で、近隣競合店との差別化を図る。5月26日から6月24日まで、オープンセールとして最大20%のノジマポイント還元を実施するなどの販促策も打つ。

　競合店としては、エディオンにとって神奈川県で3年半ぶりの新店「エディオン日吉店」（横浜市港北区）が昨年12月にオープンした。ロボットプログラミング教室「ロボ団」を店内に設けるなど、若いファミリー層の取り込みを目指した売り場づくりを行っている。ノジマの新店は日吉駅前である一方、エディオンは線路沿いに13分ほど歩くと着く立地だ。

　ノジマは同じ26日、東京都板橋区の商業施設「ヒューリック志村坂上」2階にも「ノジマ板橋前野町店」をオープンする。この新店は、昨年10月に閉店した「ジョーシン板橋前野店」跡地への出店になる。

　ノジマは、住宅地や百貨店への出店を加速している。出店については、「お客さまに喜ばれる場所であるかどうかを考えている」（野島廣司社長）としたうえで、「お客さまに近づいていきたい」（同）との方針をベースに、立地選定などを行っているという。