2022.06.09 JX金属、VWと連携しEV電池の原料リサイクルへレアメタル確保 30年の実用化視野
VWのサイトから
EV普及に伴い、リチウムやコバルトといった希少金属(レアメタル)の不足が懸念されている。特定の国・地域に依存しないよう、経済安全保障の観点からの取り組みも進んでいる。
そうした中でJX金属は8日、車載用リチウムイオン電池(LiB)の原料リサイクルを進めるため、独フォルクスワーゲン(VW)グループとの連携を発表した。使用済みの電池から、レアメタルを取り出し、原料として再利用できる仕組みをめざす。EVの普及を見つつ、2030年にも実用化をしたい考え。
EV普及が先行しそうな欧州市場を中心にする取り組み。廃棄物から回収された資源を、同じ品質の材料として再生し、原料として再び使う「クローズドループ・リサイクル」と呼ばれるもの。VW側は「蓄電池のリサイクルは原料確保に決定的な貢献をする」と期待する。
JX金属は、開発される技術を活用しつつ、日本国内での展開も想定。自動車メーカーの脱炭素の取り組みを後押しするともに、車載電池以外への横展開も期待されている。
(10日の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報予定です)