2022.07.28 【半導体/エレクトロニクス商社特集】リバウンドエレクトロニクス海外のネットワークが強み、顧客の安定生産を守る
塚原 代表
リバウンドエレクトロニクスは英国に本社を構える電子部品・半導体の独立系代理店。欧州で培ったノウハウとグローバルネットワークで、多種多様な製品の供給を実現している。半導体不足が続く中、入手困難品の調達にも尽力し、顧客の安定生産に貢献する。
半導体不足はやや解消しつつあるものの、一部製品では依然として品薄感が続く。同社への引き合いも強く、セカンドソースとして長期的な取引を求める企業は多い。
日本法人の塚原雅之代表取締役は「当社の強みは、海外のネットワークを生かした調達力と圧倒的な情報量。日本では入手できない製品も、海外の正規代理店には在庫がある場合も多い。サプライヤーと迅速に取引できる仕組みも導入し、顧客の生産を止めないように調達を進めている」と話す。
認知度の向上に向けたプロモーションを加速し、顧客との継続的な供給契約の拡大を目指す。
一次代理店として取り扱う製品の拡充も進める。大手半導体メーカー製品と互換性のあるマイコンなどを中心に取りそろえ、顧客への提案を行う。
塚原代表は「今回の半導体不足で設計変更の必要性を感じている顧客も多い。設計変更には時間もコストもかかるため、フル生産の状況下では対応できなかった顧客も今後検討し始める。EOL(製造中止)も増えているため互換製品の需要は高く、今後力を入れていく」と説明する。
人員増強と拠点開設による体制強化にも取り組む。4月、関西地域での営業強化を目的として京都に営業拠点を開設した。9月には名古屋での営業拠点開設を予定しており、地域に根差した営業活動を推進していく。
塚原代表は「近くに営業拠点があり、きめ細かなサービスを求める顧客は多い。外資系でありながらも日本的な商習慣に合わせて対応できるのも当社の強み。こうした柔軟性を喜んでくれ、顧客が顧客を紹介してくれることもある。今後も顧客の期待に応えるサービスを提供できるよう、人材育成や体制強化に取り組んでいく」と意気込みを語った。