2022.08.02 6月の半導体世界売上高13%増中国で成長に急ブレーキ

 米半導体工業会(SIA)が1日発表した2022年6月の世界半導体売上高は前年同月比13.3%増の508億ドル(約6兆6800億円)だった。

 引き続き幅広い分野で旺盛な需要は見られるものの、ここにきて伸び率が鈍化している。5月には15.8%増と、それまで13カ月維持していた前年同月維20%超の成長記録が途絶え、6月はさらに減速。伸び率が15%を下回るのは21年2月以来のことだ。

 特に中国では2月まで20%以上の成長を示していたが3月に17.3%、4月13.3%、5月9.1%、6月は4.7%と急ブレーキがかかった。新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う都市封鎖の影響が顕著に表れた。中国は世界売上高の3割強を占める最大の市場で、その動向は全体の成長に深くかかわる。

 中国を除く主要地域の売り上げは前年同月比2桁伸長した。一方、前月比ベースでは全地域がマイナスだった(表参照)。

 4~6月(第2四半期)の世界の半導体売上高は1525億ドル。前年同期比13.3%増加、前期比では0.5%増にとどまった。