2022.08.30 電子タグで防犯・物流合理化・環境対応…ドラッグやエレ業界が取り組み

RFID活用の展示

 電子タグ(RFID)を使った物流効率化が様々な業界で展開される中、ドラッグストアなどでも「スマートストア」をめざす動きが進む。防犯用のタグが使われる例も多いが、RFIDでタグの一括読み取りをすれば、棚卸や検品作業を効率化できる。また在庫関連のデータを消費者側にも活用してもらえる可能性もある。食品ロスを減らすなど環境対応にもなる。

 課題のコスト面では、RFIDを数十円の安い商品に使うことは難しいとされるが、新商品や売れ筋、高額商品に活用するだけでも効果的と、業界や政府は呼びかける。関心の高まりもあって、先日東京都内であったドラッグストア関連の展示会には、コーナーがお見えした。

 店側だけでタグを貼付するといった作業は難しくても、製造など「川上」から、物流を経て、販売など「川下」まで、適正な費用負担で導入する案もある。物流・小売業界と、エレクトロニクス関連業界の取り組みがさらに進みそうだ。

(31日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)