2025.07.03 日本製半導体製造装置の販売高予測 AI関連投資活況で25年度は2%増

「ここ数年、AIサーバー系の投資がけん引役」と話すSEAJの河合会長

日本製半導体製造装置の販売高の推移(出所:SEAJ)日本製半導体製造装置の販売高の推移(出所:SEAJ)

 日本半導体製造装置協会(SEAJ)は3日、日本製半導体製造装置の需要予測(販売高予測)を発表した。対象は2025年度からの3年間。25年度は前年度比2.0%増の4兆8643億円、26年度は同10.0%増の5兆3498億円、27年度は同3.0%増の5兆5103億円と予測した。
 同日、都内で会見を開いたSEAJの河合利樹会長は「車載関係や汎用半導体、中国新興メーカーの投資が若干減少しているが、AIサーバー向けの先端ロジック、HBM(広域帯メモリー)系の投資が伸長し、全体としては若干の増加」と説明した。
 25年度の伸び率が2.0%にとどまったのは、24年度の影響がある。24年度は1月時点での予測では同20.0%だったが、実績では同29.0%に上振れ。その影響も踏まえ、25年度は微増とした。
 26年度は初の5兆円台。台湾以外でも2㌨㍍半導体への投資が開始され、DRAMやHBM投資の継続が期待される。さらに、AI(人工知能)サーバー向けのNANDフラッシュ投資も加わる。
 27年度はAI関連の需要が高水準で継続すると予測した。