2022.09.05 【ミリ波】対立を対話によって乗り越える

 31年前に当時のソビエト大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏が長崎市の平和公園を訪れた。氏は夫人とともに花を手向け、被爆者団体の関係者と握手を交わした。沿道に並ぶ市民に車から降りて手を振るなど熱狂的な歓迎に応えた▼ゴルバチョフ氏の死去が伝えられた。91歳。氏の来日の際に通訳を務めた女史と後年、美術取材でロシアを巡った時、氏の印象を聞くと「エネルギッシュで朗らかで、愛妻家ですよ」と笑みを浮かべた▼氏はペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)という...  (つづく)