2022.09.15 電子部品関連業界、オンラインショップ続々 B2BからB2CでDX目指す

蛙屋の画面

 電子部品や素材関連といった、もともとBtoCを手掛ける企業で、オンラインショップを開いたり拡充したりする動きが広がっている。

 その一つ、昭和電線グループが昨年10月に立ち上げた電線・電材購入ECサイト、蛙屋(かえるや)も好評。訪問者はこの1年で10倍前後に伸びた。

 背景には、電線・電材業界で、DXが遅れている商習慣がある。電話やファクスの注文が多く、仕事の記録も紙ベースが多い。グループの若手有志から、デジタル化が進む現代に合わせたサービスが必要になると発案があり、サイトづくりが始まった。業界のプラットフォームになれば、との目標もあるようだ。

 ほかにも、精密加工などの強みのあるミネベアミツミは、オンラインショップを立ちあげ、社会貢献で手掛ける自社製マスク販売を皮切りに、製品群を充実させている。手掛けているスマート照明「サリオ」のシリーズなども展開。取り組みを通じて、ユーザーの声が届くのも参考になるという。

 (16日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)