2022.09.26 【九州・山口産業特集】デジタルチケットなど販売開始、長崎県でMaaSアプリ活用
県内を走る鉄道3事業者が乗り放題になるきっぷも販売
23日の西九州新幹線の開業に合わせ、長崎県でトヨタファイナンシャルサービスのMaaSアプリ「my route(マイルート)」で複数の交通事業者が連携したデジタルチケットの販売や、タクシー観光プランを予約できるサービスが始まった。
JR九州と島原鉄道、松浦鉄道が連携して発売する「長崎スローラインきっぷ」をデジタル上でも購入できるようにしているほか、県営バスの往復乗車券と長崎ペンギン水族館(長崎市)の入場券がセットになったデジタルチケットもマイルート上で販売する。
このほか、長崎市や佐世保市近郊の観光施設などの入場券も販売。マイルート上で提供するスポット・イベント情報を通じてラッキー自動車のタクシー観光プランサービスも利用できる。
マイルートは、さまざまな移動手段をつないで最適なルートを提案したり、デジタル乗車券を購入したりできるアプリ。同県では8月に利用が始まり、長崎自動車や長崎電気軌道など4事業者のデジタル乗車券の販売も行っている。
県内の交通事業者などで構成される長崎県MaaS実行委員会は「マイルートを活用して、西九州新幹線開業でにぎわう県内各地への周遊を促進する」として、県全体の経済活性化や地域交通の利便性向上に取り組んでいくとしている。