2022.09.28 ルネサス が「30年に時価総額6倍」  投資家向け説明会で柴田社長

柴田 社長

 ルネサスエレクトロニクスは28日、投資家やマスコミ向けの説明会をオンラインで開催した。

 柴田英利代表取締役社長兼CEOは2030年の目標として「エンベディット(組み込み型)セミコンダクターのソリューションサプライヤーとして、(世界の)トップ3の一角」を目指すとし、「売り上げは200億ドル超、時価総額は22年対比で6倍に引き上げたい」と意気込みを述べた。

 柴田社長は19年の就任以来、「短期的な成果を出すためスピード感を重視して経営を行ってきた」と説明。その結果は「売り上げや時価総額に表れている」とし自信を見せた。

 その上で今後は、「もう少し腰を据えて、長期の目線で投資のアクセルを踏み込みながら、胆力のある経営を行っていきたい」とし、「フェーズの変化」を強調した。

 生産体制は、22年上半期時点でファウンドリー(半導体生産受託会社)やOSAT(後工程請負会社)など外部の生産パートナーへの委託が前工程・後工程ともに半分を超える規模まで拡充。今後も自前の生産拠点への投資は続けつつ、先端プロセスはファウンドリー、線幅が概ね40ナノメートルを超えるような成熟したプロセスはファウンドリーと自社のハイブリッドで進めていく方針を示した。

(30日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)