2022.10.04 【電波時評】職人の気持ちは国境を超える

 大阪のある町工場の話だ。不況のあおりで仕事が激減。仕事を選ばず、受けられるなら何でもやらざるを得なくなった。安価な仕事になると数をこなさなければならず、少ない職人の数では回らない状況に。

 悩んだ末に決断したのは、人件費を抑えて労働力を確保できるベトナム人技能実習生の受け入れだった。職人たちに話したところ、「どうせ仕事を教えても3年でベトナムに帰ってしまう。仕事の時間を割くのがもったいない」と猛反対されてしまう。

...  (つづく)