2022.10.27 【次世代自動車用部品特集】スミダコーポレーション ロータポジションセンサー、日本市場で本格提案推進

ロータポジションセンサー

 スミダコーポレーションは、車載用コイルをグローバル市場で伸ばしている。CASEの進化など、自動車市場のトレンドに対応した製品を相次いで市場投入している。

 「ロータポジションセンサー(RPS)」は、回転角の角度を測定するセンサー。渦電流RPS技術採用によりレゾルバーと比較し測定精度に優れ、取り付けも容易。特徴は、軽量・コンパクト設計、過酷な環境下における高信頼性、幅広い極対応可、RDC・電源不要(Vccのみ必要)など。AEC-Q100/200準拠、ISO26262準拠ASIL-C(D)。

 同社のRPSは欧州自動車市場などでは既に採用が広がり、今後日本市場でも本格提案を進める。

 OBCアプリケーションは、自宅充電用ユニットを構成するメイントランス(水冷対応LLCトランス)、PFCコイル、平滑チョークなどがそろい、LCCトランス、DC電源、ドライブ回路、負荷などを機能として供給できる。

 車載用インダクターは、AEC-Q200パワーインダクターの品ぞろえを充実。パワービーズ「CDB23D23/T150」「CDB12D14/T125」は、クラスDアンプのローパスフィルターや、自動運転システム、プロセッサーなどの用途に使用可能。

 高圧インダクター「CDEEH13D90/T150」は、高電圧チョッパーバックアップ電源用に開発した。EVの高圧バッテリーから12Vを生成する回路が故障した際の緊急時バックアップ電源用に使用できる。保証電圧850V。

 電動車の大電流化に対応したフィルターモジュールのカスタム提案も行う。大電力でフィルタリングパーツの搭載が困難な部分への使用に最適な製品として、「ハイパワーラインフィルタモジュール」や「電動パワーステアリング用フィルタモジュール」を、48Vマイルドハイブリッドシステム電動コンプレッサーなどの用途に提案する。