2022.11.07 北九州市と駐日デンマーク王国大使館が覚書締結、SDGsへ相乗効果狙う
デンマークのピーター・タクソ‐イェンセン大使(左)と北九州市の北橋健治市長
環境の取り組みに、環境先進国であるデンマークと自治体が組む取り組みが動き出す。
デンマーク大使館と北九州市は10月末、デジタル化や環境、エネルギーなどの協力について覚書を結んだ。これらの分野で、技術や知識、経験を相互共有・交換し、互いに発展に寄与することが目的。持続可能な街づくりに向け、双方の強みを生かした相乗効果を狙う。
同市はデジタルトランスフォーメーション(DX)推進計画に精力的に取り組んでいる。デジタル田園都市国家構想の実現に向けた地方公共団体の取り組みを表彰する「夏のDigi田(デジデン)甲子園」の今年度の実装部門で優勝したこともアピールした。
さらに、2018年には政府から「SDGs未来都市」に選ばれ、洋上風力の拠点化にも積極的。
一方、デンマークはデジタル分野での豊富な知見と経験があり、国を挙げて環境やエネルギー対策に取り組んでおり、「環境先進国」としても知られる。
国と地域で
北九州市は脱炭素のシンボルとして、洋上風力発電の拠点化をめざし率先して取り組んでいる。来年の初め頃から、10メガワットの風力発電25基を洋上に作る計画があり、ヴェスタス社の製品を導入予定だ。
こうしたことから、デンマーク側として協力できると大使館側も歓迎。デンマークのエスビャウ市に洋上風力発電の拠点が形成されており、北九州市とエスビャウ市間の交流で、経済開発にもつながる知見のやりとりも視野に入れる。
(8日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)