2022.11.07 省エネニーズに寄り添う 地域電器店、POPなどで分かりやすく

省エネ家電を訴求する地域電器店

 電気料金の高騰と節電・省エネ意識の高まりに合わせ、顧客の生活スタイルに寄り添ってきた地域電器店は、家電製品からエコキュート、蓄電池、住宅リフォームなどトータルで幅広く商品提案を進めている。

 東芝ストアーのカノデンキ(福岡市東区)は、各商品のランニングコストの違いを見える化した資料を作成した。販売価格以上の価値を顧客に伝えることで、エアコンや冷蔵庫の省エネモデルの販売につなげている。

 店では電気料金に加算されている燃料調整費や再エネ賦課金を足した金額の、直近1年の変化をグラフにしたPOPを作成。料金の高騰を視覚的に伝えている。省エネモデルを使うことで、どれだけ電気代を抑えられるかを分かりやすく見せる資料を用意して商品提案に使っている。

 同店は「いくら良い商品だと言っても根拠がないと決め手に欠ける。お客さまに数字で納得していただくためのツール」と説明している。

 パナショップ江南(愛知県江南市)では卒FIT後、太陽光発電などの創エネや定置型蓄電池のほか、エコキュート、EVコンセントなどの要望が高まっている。

 自宅で発電した電気は定置型蓄電池以外にも、移動型の蓄電池としてEV、エコキュートに貯めて自家消費することで光熱費の抑制につながることを訴求している。

 (8日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)