2022.12.13 半導体新会社ラピダスとIBM、提携を正式発表 2ナノ開発、エコシステム参画

発表のもよう

 次世代半導体の新会社、Rapidus(ラピダス)が13日、連携を計画している米IBMと、戦略的パートナーシップ締結を発表した。2ナノメートルのノードの開発を推進する。

 都内で開いた記者会見には、日本IBMの山口明夫社長や、ラピダスの東哲郎会長、小池淳義社長らが出席した。

 IBMは21年に世界初の2ナノノードのチップ開発を発表。7ナノに比べ性能やエネルギー効率の大幅な向上が見込まれる。提携ではこうした技術を生かし、ライセンスの提供を受けて、ラピダスの製造拠点に2ナノの技術を導入する。

 IBMのニューヨーク州拠点のエコシステムには、東京エレクトロンやSCREEN、JSR、アプライドマテリアルズ、サムスン電子も参画しており、ラピダスもこれに参画する形になる。人員派遣など詳細を今後、詰めていく。

 このほか、日米政府の連携、地政学上のリスクへの対応など、取り組みの背景を双方が語り、「信頼関係がしっかりできている」(小池社長)とアピールした。

 (14日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)