2023.01.25 【ネプコンジャパン/オートモーティブワールド特集】ネプコンジャパン 日本シイエムケイ

5G高速通信向け高多層基板

EVなど向け大電流基板を展示

 日本シイエムケイは、信頼と実績の基板設計技術を基に、市場要求に応える積極的な開発などを進めている。高速・高電圧・大電流といったニーズに対応する。今回、同一配線層に導体厚の異なる配線を配置した大電流基板をサンプル出展する。これらはEVやドローンへの要求が増えている。

 高密度実装対応では、15年以上の生産実績を積み上げた工程設計、品質管理で対応するビルドアップ配線板「PPBU」を提案。グローバル3拠点(日本・中国・タイ)から高信頼性の配線板を提供する。充実した試験・解析機器で信頼性評価を実施している。

 ミリ波レーダーなど高周波対応の配線板では、低伝送損失化とともに、アンテナ特性や信号品質を一層向上させた新工法を採用。異種材との複合構造にも対応する。

 はんだクラック抑制配線板、コネクターレス、基板屈曲でコンパクト化ができるRigid-Flexシリーズも展開している。

 高耐熱化・高電圧化への対応といった高機能化も展開。高耐熱化では、幅広い材料のスルーホール導通信頼性評価を行い、基材のバリエーションを充実させている。

 高耐熱対応のソルダーレジストをラインアップ。表面処理も耐熱向上タイプの水溶性プリフラックスを用意している。

 新潟工場(新潟県聖籠町)内に設立したCMKイノベーションセンターの取り組みも展示紹介する。同センターは最先端技術の研究の強化を図るともに、環境負荷低減を見据えた製造技術の開発や層数20層を超える高多層基板のパイロット生産を進めており、5G高速通信基地向けや半導体検査装置といった少量多品種の分野への参入も進めている。