2023.02.08 【コネクター総合特集】丸紅エレネクスト 商品本部倉庫改装 在庫スペースが15%拡大へ

 丸紅エレネクストは、大阪府寝屋川市にある商品本部倉庫棟の改装工事が間もなく完成する。倉庫面積の約半分に当たる既存ブースエリアの在庫スペースを15%ほど広げる計画だ。在庫の最適化、品質検査体制の強化も同時に進める。

 同社の物流システムの強みは①幅広い取り扱い商品②豊富な在庫③即日発送。日本モレックス、スリーエムジャパン、日本航空電子工業、日本端子、ヒロセ電機、イリソ電子工業、日本ワイドミュラー、レモジャパンなどの商品を扱う。即日配送では、午後4時までの注文はその日のうちに処理、出荷する体制を整えている。

 豊富な在庫を誇る同社の物流拠点は、寝屋川の商品本部と、関東物流として千葉県柏市にある。

 商品本部は敷地面積約1万3860平方メートル、延べ床面積約8250平方メートル。ここでは1万3000品種のコネクター、端子を管理しており、短納期や小口注文に対応する。常備在庫が約6000品種、取引先専用の在庫が約7000品種あり、独自のバーコード管理システムで保管・出荷する。

 同社はこの商品本部で昨年から1年かけて改装工事を行ってきた。2~3月にも工事が完了する見通しだ。完了後は面積がブースエリアで約15%拡張するとともに在庫量も同様に増える予定。

 中秀友社長は「スペースを有効活用する工夫も施した。倉庫内には物の流れを見学できるコースも用意している。『魅せる倉庫』にした」と話す。

 23年3月期の実績は過去最高だった前期を上回る勢いで推移。FA、産機向け、住宅設備向けが好調だ。来期もロボットやEV向けの需要の盛り上がりで実績アップを目指す方針。今後は完成する倉庫と、関連会社ソルトンの産業用コネクター、流体カプラーもラインアップに加え、販売体制を強化する。