2026.07.04 アズビル、東京・丸の内の新本社を公開 「集まる本社」で対話と創造を促進
目的に応じて働く場所を選べるアズビル新本社の執務エリア=東京都千代田区
制御・計測機器メーカーのアズビルは、本社を東京都千代田区の「丸の内パークビルディング」に移転し、その新社屋を報道陣に公開した。本社移転は、創立120周年を前に策定したパーパスや目指す姿の実現に向けた取り組みの一環。「集まる本社」をコンセプトに、社員が目的に応じて働く場所を主体的に選べる環境を整えた。
12月に120周年を迎える同社は、節目を前に将来に向けた企業の方向性を明示するため、存在意義を示すパーパスとして「人と社会の可能性を、技術で解き放つ。」を策定。加えて、「オートメーションの技術で、人と社会をつなぐ。効率から創造へ。不可能を可能へ。未来をひらくパートナーになる。」という目指す姿も示した。パーパスと目指す姿の実現に向けた決意を端的に表現するブランドステートメントとして、技術による革新などの想いを込めた「Engineering the Impossible」 も掲げた。
働く場所を主体的に選ぶ
こうした姿の実現に向けた一歩となるのが今回の移転で、丸の内パークビルディング25階の新本社で5月に営業を始めた。延べ床面積は約3600㎡で、固定席で所属部門ごとに執務する従来型のオフィスから大きく転換。在籍者数が約320人の新本社に、約500席のフリーアドレス席を設けた。社員は業務内容などに応じて自由に席を選び、多様な働き方を実践できるようにした。
経営層と社員の距離を縮める工夫も施し、同じ階には風通しのよい役員エリアも配置。社内のコミュニケーションを活性化する仕掛けの一つとして、「社長のおごり自販機」も導入した。社員証を二人で同時にタッチすると、飲み物が無料で手に入る自販機だ。
さらに、本社在勤者に限らず、グループ会社や他事業所の社員も気軽に利用できる点も特徴だ。部門や組織の枠を超えた交流を促し、新たな価値を創出したい考えだ。
共創のきっかけを生むエリアも
執務エリアだけでなく、来訪者を迎えるエリアも工夫を凝らした。開放的な空間に仕上げたエントランスの先には、製品やソリューションを体感できる展示エリアを配置した。映像や音で同社の価値を体感できる「イマーシブルーム」や、共創のきっかけを生み出す「プレゼンエリア」も設けた。
横田隆幸副社長は説明会で、新本社の効果について「コミュニケーションのレベルを上げることで、効率性やエンゲージメント(働きがい)も上がるだろう」と期待を示した。続けて、培ってきた技術力を基盤としながら、「未来の社会に向けて新しい発想で技術を作っていかないといけない。そのためには人を介したコミュニケーションで議論を重ねた上で、いいものを作っていきたい」と強調した。また、武田知行執行役員常務も社員の声を踏まえながら、働きやすい環境を継続的に追求していく考えを示した。










