2023.02.07 ユニバーサルロボットの周辺機器プラットフォーム「UR+」 、ハイオスの電動ドライバーを認証
URの協働ロボットを使ったねじ締めのデモンストレーション
人手不足を背景に、製造現場の省人化や自動化のニーズが高まっている。
自動車や車載部品、電子機器、家電などの組み立て工場で行われるねじ締めは、いまだ手作業が多い。工場には期間従業員や外国人働者など多様なスタッフが従事し、作業品質のばらつきや定着率の低さなども課題だ。
自動化実現のためにロボットを導入する際、障壁となるのが作業面積の確保。その点、協働ロボットは安全策を設ける必要がなく、小規模な工場でも採用が検討されるケースが増えているという。
ユニバーサルロボット(UR)は市場占有率4割を超えるデンマークの協働ロボットメーカー。同社のロボットは、アームの可動範囲の広さや、制御不可能となる「特異点」の少なさが特長だ。
URが手掛ける周辺機器プラットフォーム「UR+」は、アームの仕様やインタフェースを公開している。参加企業が周辺機器を開発して、システムインテグレーションの負荷を下げることでロボット導入による製造現場の自動化を促す狙いがある。
このほど、ハイオス(東京都墨田区)の電動ドライバーを国内17個目(12社目)となる「UR+」製品として認証した。UR日本支社が7日、都内で記者発表会を開いた。
UR日本支社の山根剛代表は「ねじ締めのような弱電で小さなトルク(ねじりの強さ)が求められる業界への自動化提案に向いている」と期待を示した。
ねじ締めの自動化を求める声も強まる中、ハイオスの羽賀圭吾氏は、熟練者の作業精度に近付けることができるURの力覚センサーと組み合わせることで「簡単にねじ締めの自動化ができることを知ってもらい、新規客を取り込みたい」と意気込む。
今回認証を受けた「UR+」製品は初年度100台の販売を目指す。