2023.03.06 【業務用無線特集】JVCケンウッド デジタル簡易無線機 厳しい環境下に対応 ブルートゥース機能も内蔵
デジタル簡易無線機(3B)「TCP-D261BT」
JVCケンウッドは、デジタル簡易無線機の主力ラインアップとして免許局(3B)に「TCP-D261/D261BT」、登録局(3R)に「TPZ-D563/D563BT」を投入している。
両機種とも昨今の社会状況を踏まえ、本体とバッテリーに抗菌・抗ウイルス加工を行い、ISO22196規格に基づく抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を取得。抗菌・抗ウイルス効果を高めた。また、内部デジタル音声処理により、マスク着用時の音声を聴き取りやすくする機能も装備。
米軍規格「MIL-STD」の11項目に加え、新たにIPコード54、55、67、68の防塵・防水性能に適合。激しい気象状況下など使用環境が劣悪な場合にも対応。また、筐体表面にシボ樹脂加工を施し、長期間使用による傷が目立ちにくくなっている。
さらに同社得意のオート・チャンネル・セレクト(ACS)機能を強化。特定の通信グループに振り分け、特定グループ内の空きチャンネルをスキャン可能なグループACS機能、セカンドPTTでもグループACS運用が可能なデュアルグループACS機能を追加。都市部での空チャンネル探しをより手早く容易に行える。
TCP-D261BT、TPZ-D563BTモデルはブルートゥース機能を内蔵。オプションのブルートゥース対応ヘッドセット「KHS-55BT」を使用すればヘッドセットからPTT送信が可能。また、TPZ-D563BTは、ブルートゥース機能を利用して、コードレスでPCに接続し、ワイヤレスでの各種設定も可能となった。
デジタル簡易無線免許局(3B)では、昨年11月の情報通信審議会の答申を受け、中継器対応や増波について意見募集が行われるなど、より高度な活用を求め制度改革が進んでいる。同社はこれらを踏まえ、この分野に引き続き注力していく。