2023.03.29 【関西エレクトロニクス産業特集】ノーリツ 集合住宅用ハイブリッド給湯システム、省エネ・省スペース化

「集合住宅用ハイブリッド給湯システム」

 ノーリツは、熊谷組の技術協力を得て開発した「集合住宅用ハイブリッド給湯システム」で、省エネ性能の高い住宅システムの構築を支える。

 同給湯システムは、2022年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門で「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。同社製ハイブリッド給湯システムの省エネルギーセンター会長賞受賞は3度目となる。

 給湯・暖房は家庭で消費するエネルギーの約6割を占める。システムの導入により、ガスと電気の力で効率よくお湯をつくり、一次エネルギー消費量を削減できる。

 集合住宅用ハイブリッド給湯システムは、従来品に引き続いて優れた省エネ性能を備えている点に加え、熱源(給湯器)と貯湯タンクを分離して3ピース構成としたことで、設置スペースや条件などが課題で普及が困難だった集合住宅のメーターボックス内などへの設置が可能になった。

 同社のハイブリッド給湯・暖房システムは地球温暖化係数が低い自然冷媒を採用している。そのため、ハイブリッド給湯・暖房システムで初めて、ヒートポンプユニットを含むメーターボックス全体の面積が容積率緩和の適用範囲に該当。また、省エネ性と温水床暖房の快適性を両立し、ZEH-Mの普及拡大に貢献する。